2005.5.23更新

芳徳寺 / 正木坂道場 /
旧柳生藩家老屋敷 /
十兵衛杉 / 一刀石 /
首切り地蔵 / 柳生花菖蒲園 /
 柳生という名は昔たいへん大きな柳の木があったのでその名から生まれたといわれています。柳生の名がしられるようになったのは江戸時代初期、但馬守宗厳(むねよし・石舟斎)が独自の剣術、柳生新陰流を創始したことから始まります。跡をついだ息子の宗矩(むねのり)は将軍秀忠、家光の剣術師範になり、柳生藩初代の大名となりました。以後、代々柳生氏は徳川家に重用され、江戸時代を通じて徳川幕府に隠然たる勢力をふるいました。柳生の里はこうした“柳生一族”の本拠地だったのです。
  柳生1万石の家老の「家老屋敷」や、柳生宗矩の築いた「柳生陣屋跡」、柳生家の「芳徳寺」など見所がたくさんあり、この里へと通じる道が「柳生街道」です。この街道を行く人々を平安から江戸時代に彫られた石仏が見守ってくれます。ちなみに宮本武蔵も柳生石舟斎に立ち会いを挑む際、この道を通り、石舟斎を訪ねました。

 のびやかな自然と柳生家ゆかりの史跡、宮本武蔵のエピソード、そして今なお剣道が盛んな里のたたずまいは歩いているだけで喧騒を忘れ心をなごませてくれます。春には「桜」、初夏は「柳生花菖蒲園」、秋は「紅葉」など四季折々の彩りも美しい里です。
 武蔵が柳生を訪れたのは剣の聖人といわれた柳生石舟斎との立ち合いが目的でした。自分の強さを試したかった武蔵ですが、石舟斎はそれまでの相手とはまったく違っていました。野性的で荒ぶる心のままに生きてきた武蔵は“柳生の剣”の真髄にふれ、石舟斎の精神のすごさを悟ることになります。柳生の旅は、武蔵に大きな転機をもたらしたと思われます。
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芳徳寺>>
 柳生宗矩が父石舟斎を弔うために創建した柳生家の菩提寺。本堂内に宗矩、沢庵和尚などの木像が祭られ、柳生藩の資料を展示する資料室があります。 本堂の裏は、柳生家一族の墓所になっており、石舟斎ほか代々の墓石があります。目をひくのは乏斎のお墓で酒樽、徳利、盃をかたどったデザインで墓石としては類のないユニークさです。
 近くには正木坂剣禅道場があり、禅の精神など独特の哲学をもった石舟斎の精神がここ柳生で今も脈々と生きています。
正木坂道場>>
 柳生十兵衛(柳生宗矩の長子で柳生三厳)が1万3千の門弟に剣禅一如の心身を教え錬成した道場を再建したものです。現在も、柳生が生んだ剣豪たちの精神を受け継ぐ剣道場として利用されています。
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旧柳生藩家老屋敷>>
 柳生藩の財政立て直しを行った家老、小山田主鈴(しゅれい)の旧邸。豪壮な石垣には天保12年(1841)尾張石工が築いたと刻まれています。長屋門、主屋のたたずまい、武具や民具など、エリート武士の暮らしを偲ばせています。昭和39年、作家・山岡荘八の所有となり、柳生宗矩を主人公とした小説「春の坂道」(NHKでドラマ化)の構想を練った場所として注目を集めました。氏の遺志により奈良市に寄贈され、現在は市が管理し、資料館として公開しています。
旧柳生藩家老屋敷  TEL 0742-94-0002
開館時間  9:00〜16:30    入館料  300円
十兵衛杉>>
 独眼流の柳生三厳(みつとし)十兵衛が、徳川家光の密令で四国・九州に旅立つ時、柳生家元墓所であった中宮寺に1本の杉の木を記念に植えていったそうです。 柳生下町の丘の麓にそびえる枯木がそれ。昭和48年の夏、二度に渡る落雷により枯れてしまいました。
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一刀石>>
 石舟斎(柳生宗厳)が修行中、天狗と試合をし、一刀のもとに切り捨てたところに2つに割れた巨石が残ったという逸話のある巨石です。
首切地蔵>>
 柳生街道の途中には、柳生の剣豪柳生十兵衛の弟子、荒木又右衛門が、試し切りをしたと伝えられている地蔵の首に切れ目が入った首切地蔵があります。彫刻の手法から鎌倉時代の作と考えられています。
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柳生花菖蒲園>>
 旧柳生藩陣屋跡の西側には、美しい花菖蒲が咲き誇る柳生花菖蒲園(1万平方メートルに400品種12万株)があります。

柳生花菖蒲園 : TEL 0742-94-0858
開園 : 5月下旬頃から7月上旬頃までの9:00〜17:00
※開花状況により変更有り
アクセス ■バス(奈良交通):JR奈良駅・近鉄奈良駅より柳生、中村行き「柳生」下車
■JR関西線笠置駅より徒歩約3時間
■駐車場もあります。
■武蔵も通ったという柳生街道は現在、東海自然歩道としてハイキングコースになっています。奈良市高畑から東へ、能登川の渓流にそって春日山原始林のなかを柳生の里へ徒歩で向かえば、より往時を偲べる事ができるかも知れません。※東海自然歩道へは、JR奈良駅・近鉄奈良駅より市内循環バス「破石町」下車。
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